インドネシアでジェラートショップを始めたきっかけを教えてください。

元々はフランスで現代アートを学びながらファッション関係のお手伝いやFWのカメラアシスタントなどをしていました。 現在のパートナー(今の妻)も当時同じくパリで出会いバレンシアガなどで服作りをしていました。

妻がインドネシア人ということもあり、インドネシアで何か面白いことが出来ないかお互いに考えましたが、 まだアートやモードファッションが発展していないインドネシアでは僕達が始めたいモードな服飾ビジネスやクリエイティブな活動は リスクが高いと感じた為、マーケットの基盤作りも兼ねてお洒落な人や芸術が好きな人が集まるようなジェラートを作ろうという事になりました。

当時インドネシアにはアイスクリーム店はあったもののジェラート店はまだ少なく希少性があったのも一つの要因です。 そしてインドネシアではINSTAGRAM 、FACEBOOK などSNSツールのユーザ数が世界的に多いという点、年中通して気候が夏という点。 又、2,30代の若い世代がとても多くこれからとても急成長する可能性があるというところでした。

そして単純ではありますが抽象画が好きな僕にとってカラフルなジェラートは何か抽象的な別の表現が出来るような可能性を感じました。

新しい現代の共有コンテンツを使いもっとデザートを通してのコンセプチュアルな表現のアプローチ、 服や香水がその場の気分を変える様にジェラートも同じムードを楽しむもの、そして何より世の中にアイスクリームが嫌いな人はいないだろうと考えました。

その後イタリアに渡りジェラート作りを学び、最初のプロジェクトとしてインドネシアでジェラートショップを始めました。

他の店では見かけることのない個性的なジェラートが多いですが、どのように新しいメニューを開発していますか?新商品開発の際に何か影響を受けているものはありますか？

主に、過去の思い出や、記憶、旅行などからインスピレーションを得ています。

又はとても濃厚なチョコレート味の甘いものが食べたい！スペインのストリートで売ってたあのチーズケーキが食べたい！ メキシコのあのシトラス系の飲み物がまた飲みたい！というような欲望から生まれることも多々あります。

全ては経験からです。

一つの新商品を開発するのにどれくらいの時間がかかりますか？

一度、構想を得てから素材を探すので、長いものでは約3週間かかることも有りますが 既に素材が揃っている場合は早くて約2日間くらいで開発します。

防腐剤や香料、着色料などの人工添加物を使用しないそうですがそれはなぜですか？

世の中には体に害のない着色料なども数多くありますが、 一般的にどこか響きが良くないという点と、単純に安全安心に食べれるものを心を込めて美味しく作りたいというところです。

ジェラートを作る際に一番こだわっていることは何ですか？

水分量と糖度の計算がとても重要だと考えます。

素材ごとに水分量や糖度や脂質は異なる為、全て同じように滑らかなジェラートを作る為には 様々な種類の砂糖を使い分けたり、式を用いて計算します。

おすすめのメニューを教えてください。

常に新作商品を開発している為、毎回新作メニューがおすすめにはなるのですが。

個人的にはレギュラーフレーバーの京都宇治より取り寄せてるプレミアム抹茶ジェラートや フランスの最高級チョコレートとココアをふんだん使ったダークチョコレートのジェラートです。

材料選びにとてもこだわりを感じますが、どのように材料の仕入れ先を選んでいるのですか？

先ずは企画の段階で必要な食材を決め、 次に販売者を探して信頼出来そうな品質かどうか必ず毎回試食をしています。 そして、必ず数種類購入し比較する様にしています。

1日のスケジュールを教えてください。

約6時間睡眠の、朝は6時間ほどジェラート製造や企画、マネジメント業務しています。 一度休憩を挟みその後5時間ほどマーケティング業務や撮影、編集等を経てから帰宅という感じです。

お仕事で一番大変なことを教えてください。

国柄が違えば文化も違うので人材育成がとても大変に感じます。

仕事をしている間で一番幸せを感じる瞬間を教えてください。

自分たちが作ったものがお客様にシンプルに喜んでもらった時が一番幸せです。

お店を運営する上で日々取り組んでいること、挑戦していることを教えてください。

仕事の効率と生産率を上げ、コストは抑え品質やサービスを向上させる事です。 そしてお客様により弊社のジェラートを認知してもらうためのINSTAGRAMの投稿や、新しい企画を考えることです。

将来の計画や目標を教えてください。

仕事をもっと自動化出来る用に人材育成に力を入れ生産能力の向上することです。

そしてもっと沢山のお客様へ喜んでもらえるよう自動販売機でのジェラートの販売など新たな分野の事業拡大や コラボレーション企画などを通して多角的方面からの集客。

そして別ブランドとしてのアパレル事業の展開やカフェ展開(フォトブック、アーティストブックなど)。 目標にリミットは決めておりません。

Filletのお気に入りの機能とその理由を教えてください。

原価と利益を自動計算してくれる機能にとても感動致しました。

以前はエクセルのフォーミュラを駆使し毎回計算していたので、こういったアプリがないものかとても待ち望んでいました。

最もよく使用するFilletの機能とその頻度を教えてください。またその理由を教えてください。

レシピはジェラートを製造する上で毎日確認しています。

そして、食材を仕入れる度アプリへ成分登録する様に心がけています。

Filletの使用によってどのようにビジネスの運営を改善、または向上することができましたか。

自動で原価を計算してくれるおかげで商品開発速度が格段に速くなりました。

そしてメニューの原価を簡単に比較し確認出来る事で売り上げと紐付けることが出来る為、 どれが優れたメニューか分かるようになりました。とても感謝しております。